これは全て、ボクの我儘だ。 理解しているさ、それくらい。 でもボクはそれでも繰り返す。 何度でも、何度でも。 ボクがボクでなくなったとしても、きっと。


Eternity ――――――――序章・それは、悲劇の前兆。X




そこは機械ばかりの部屋だった。 広くて、寂しい空間。 その部屋の中央に、少女は居た。 漆黒の長い髪を、無造作に床にたらしまるで機械のような少女。 歳はまだ10代前半といったところだろう。まだ顔立ちにも幼さが残っている。 少女はたった独りきりで、そこで眠っていた。

「君の母親は知らなかったかもしれないけど・・・・・君が生まれたのは偶然なんかじゃないんだよ」

ただひたすら、眠り続ける少女に いつからか其処に居た青年が語りかけた。 炎のような燃える赤の髪を持つ青年は、 それとは逆に、金色の冷たい眼で少女を見つめながら語りかける。

「なんでこんなの、創っちゃったんだろうね・・・・あはは、ははっ!!」

青年は少女を嘲笑うかのように、笑い続けた。 少女はそれでも眼を覚まさない。

「本当に、ムカつくよね・・・・っ!!お前だけを逃げさせやしない・・・・・夢はもう、終わりなんだよっ!!」

いきなり笑い声がやんだかと思えば、 さっきまでの声色とは百八十度変わり、青年は声を荒げた。 大きな音が鳴るほど力いっぱい拳で壁を叩き、 少女を睨みつけ、そしてありったけの憎しみをこめながら叫んだ。

「お前なんかに幸せが来るわけ無いだろっ!!」

青年の怒鳴り声と共に、少女の眼が突然開いた。 少女はゆるゆると起き上がり、立って辺りを見渡すが、 少女の眼に映るのは無機質な機械ばかり。 その瞳が青年の姿を捉えることは無かった。 青年は言うだけ言うと煙のように何処かへと消えてしまったのだ。

「ゆめ・・・・ぜんぶ・・・・ゆめ・・・・」

少女は足元を見つめながら、呟いた。 そして操り人形の糸が切れたように、ペタンと床に座った。 泣きたいのに泣けない。 心は悲しいのに、叫んでいるのに、それでも涙は出てこない。

「・・・・アル、トぉ・・・・っ!!」

少女はひざを抱えながら、何度も何度もその名を呼ぶ。 それしか言葉を知らないように。 その声は、泣いているかのように聞こえた。








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