護れなかったものがあるの。それを今度こそ、絶対に護りたい。 あたし達はただ、それだけなんだよ。


Eternity ――――――――序章・それは、悲劇の前兆。W




「貴方達は何故、私を放っておくの」

幼い少女は自分より少しだけ年上のような、 白い髪、そして金眼を持つ者達に質問した。 対称的な黒い髪を持つ、幼い少女。 小柄だが、凛としていて強い眼をしている。

「私は貴方達の敵よ」

黒髪の少女は挑発するように言った。 口の端を密かに吊り上げながら、白髪の 少年と少女に。 気の短そうな白髪の少年が、黒髪の少女に答えた。

「関係が無いから。オレらはお前らが何しても痛くもかゆくもねぇからな」
「大切な大切なお姫様を、攫ったとしても?」

黒髪の少女の後ろから、 髪も眼も服も、そして翼も黒い少年が出てきて言った。 しかし少年たちは表情を変えない。

「あたし達にとってはその方が好都合だねっ」

活発そうな白髪の少女が にこり、と微笑んで答えた。 黒髪の少女は信じられない、という顔をしていた。

「まさか貴方達・・・・本当に?」
「冗談でそんな事言うかぁ?フツー」

白髪の少年は不敵な笑みで答える。 その顔には迷いも後悔も見られない。 白髪の少年の方も同じで、満面の笑みを浮かべている。

「御免ね、あたしは後悔とかもうしたくないの」

そう言いながら白髪の少女は、表情を変えた。 先ほどの満面の笑みとは大違いな悲しそうな微笑みに。 黒髪の少年はその顔に少し顔をしかめる。 本当に一瞬の出来事だったが。

「"銀翼"とか"異端者"とかどーでもいいんだよ、オレ達」
「あたし達は貴方達の邪魔をしない。  だから、貴方達もあたし達の邪魔をしない事!!」

そう、これは約束を守るため。 今度はきっと守ってみせる。 それぞれに交わした約束を守るため。

「貴方達は、何をしようとしているの」
「・・・・差し詰め“世界の解放”かなっ?」

黒髪の少女の、もっともな質問に対し、 白髪の少女は、また微笑みながら答えた。










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